医者向けのちょっといい情報

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開業するとき医師会に入るかはいらないか

開業するときに皆さん悩むのが「医師会に入るかはいらないか」だと思います。お付き合いや慣例重視ですと、まず入るものかと思うのですけど、私はメジャー科ではないので、入っていません。最近は、入らないという先生が増えたとも聞きます。実際どうなんでしょうか?

医師会とは

一口に医師会と言っても、複数の組織があります。大きく分けると、日本医師会、47の都道府県医師会、900弱の郡市区医師会があります。どれも任意加入団体ですが、日本医師会に入会するには都道府県医師会の会員である必要があり、都道府県医師会に入会するには郡市区医師会の会員である必要があります。

www.med.or.jp

私も読んでみましたが、この手の団体ではありがちですが、特定の業種の人が集まって、団体を作り、いざというときのサポートをするとか、普及活動をするとか、政治的主張をするとか、そういうことが存在意義なんでしょうね。

 医師会に入るメリット

肩書きは抜きにして、医師会に入るメリットを羅列します。

  • 各種検診、検診の受注、予防接種業務の受注が医師会を通じて行える。
  • 医師賠償保険へ割安で加入(日本医師会の年会費に含まれる)。
  • お得な年金制度に加入できる(最近そうでもないといわれてますが)。
  • 医師国保に加入できる。
  • 開業時等の融資も医師会関係で有利な条件で借りられる。
  • 産業医取得の際の講習が受けられる。
  • 近隣の開業医の先生と、交流が持てる。

以上のようなことが言えそうです。特に検診業務などの事から、内科や小児科の先生方は、入らないと困ることがありそうなのと、医師国保の加入は大きなメリット(保険料が安い)と思います。ほかのことは、入らなくてもなんとかなりそうです。

 

医師会に入るデメリット

  • 入会金、年会費がかかる。基本的に郡市区医師会、都道府県医師会、日本医師会すべてに入会し、それぞれに費用がかかります。
  • 輪番制の休日当番医を受ける必要がある。
  • お偉方との付き合いが面倒くさい。
  • 公開講座などの雑務を受ける必要がある。

 特に入会金、年会費については、それぞれの医師会でそれぞれにかかるため、目安としては100~500万円かかるといわれています。開業時は安定した収入があるかわかりませんので、この金額はかなり大きいです。

調べてみたら、なんと医師会に入会するための融資とかも見つけました。兵庫県は会費が高いんでしょうか??

兵庫県医師会入会金ローン|融資のご案内|兵庫県医療信用組合

雑務の中には平日昼に行うものもあり、医師が一人しかいないクリニックの場合、休診しなければならないこともあります。これは痛いですね。

入るとしたら?

もし医師会に入ることを考えているなら、少なくとも開業時に入らないと意味がありません。例えば、従業員が5名未満であれば医師国保に加入できますが、1回従業員を社保に入れてしまうと、医師国保に変更することができませんし、融資のメリットも、基本的には開業時に必要なものです。

入会金や年会費は高いといっても、経費算入できますし、検診などの収入面でのメリットもあります。人付き合いも人によってはメリットに感じる人もいると思います。結局は、必要かどうかは、いろいろ条件によって変わるということですね。