妊娠中禁忌の免疫抑制剤の処方容認へ?

妊娠中禁忌の免疫抑制剤の処方容認へ?

妊娠中禁忌とされている、シクロスポリン、アザチオプリン、タクロリムス3剤について、厚労省が処方を容認する方向で検討しているとの情報が入りました。

添付文章で禁忌と記載されている限り、私たちは妊婦に投薬することはできず、免疫抑制剤のような内服でも止めざるをえないのですが、当然、膠原病などの症状が悪化しますので、非常に歯がゆい思いをしてきたのは事実です。

この3剤は、妊娠中に使用しても流産や奇形が、自然発生率に比べても、差がないとされ、安全であると、以前紹介した、薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳でも紹介されています(良書ですので、是非本棚に!)。ちなみに、メトトレキサートやエンドキサンは「有益性投与」とされ、禁忌にはなっていませんが、今回の3剤に比べて安全だというデーターはありません。

患者さんにとっては朗報になる話とは思うのですが、妊娠中や授乳中の投薬をどうするかは、非常に難しい問題で、私は基本的に添付文章通りの対応をしています。このご時世で、投薬して、偶発的なことでもトラブルが発生して訴訟された場合、私たちが因果関係を否定する方法もなければ、救済制度もありませんので、自己防衛の意味でもこうするしかないと思います。

今回のことで、「薬を投与することのメリットとデメリット」について、もう少し考える機会になればいいと思います。

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