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東京医科大学が記者会見、追加合格者を出すことを発表

本日、東京医科大学が記者会見を行い、2017年、2018年度の入試の際に不当に不合格と判定された101人に意向を確認した上で、追加合格者を認定することを発表しました。

101人の選考方法

2017年度と2018年度の入試において、繰り上げ合格とされた者よりも、上位の成績だったにもかかわらず不合格とされた受験生を調べたところ、2017年度は32人(男16人、女16人)、2018年度は69人(男18人、女53人)だったとのこと。

医学部の定員は120名

今回の問題とは全く関係なく、東京医科大学の医学部の1学年の定員は120名となっている。実際、医学部の定員は閣議などで決められ、各大学で勝手に決めることはできないので、この枠内で合格者を受け入れるということになる。

 

東京医科大学の対応

今回はこの101名にまず入学する意向があるかどうかの確認を行い、2017年度、2018年度のそれぞれの合格者(現在の学生数)を120名から引いた分のみ追加合格として、入学を認めるとのこと。現在学生となっているものを不合格(退学等)にすることはしない。つまり、101名といいながらも、実際に入学できる人数の上限は、林学長によると、63名ということで、残りは不合格になる。そして、120名からその追加合格者数を引いた人数が2019年度の募集数となる。

この対応には異議のある人も多そう

まず、「あなたは不当に不合格になったので、通知します。入学したいですか?」と通知が来るのだが、おそらく通知が来た人は、浪人して受験勉強中か、他大学に入学している人が多いと思われます。受験生にとっては、この時期にそのような話が来るのは精神的にもかなりダメージがありそうですし、そもそも希望しても、入学が認められるかはまた選考があるわけで、今回通知が来た人でやはり不合格となった人にとっては非常に不愉快な話ではないでしょうか。また、他の私大に入学してしまい、結果的に東京医科大学に入学するよりも多額の入学金、学費がかかっている場合など、損害賠償をしてくれるのか?というような問題もあると思います。

林学長の記者会見も微妙

私も仕事の合間に少し記者会見を見ていましたが、林学長は今回の不祥事を受けて急遽学長に抜擢された方で、実際にこの場でも、「今回の不正入試のことは報道で知った、そんなことがあるのかと非常に驚いた」とおっしゃっていましたが、そんな感じで、自分事でないような態度が気になりました。記者の質問にも冷静に答えていたと思いますが、なんとなく意をくんだ返答はできていなかった気がします。

 

問題点まとめ

  • 追加合格の候補者数は2年分で101名ということだったが、それより過去の分は全くわからなかった。
  • 101名を全員合格するならともかく、最大限で63名しか受け入れられないため、希望しても入学できないものが出る選考方法。
  • 2019年度の募集数が極端に減ると思われるので、来年度の受験生には非常に不利。
  • 精神的苦痛に対しての慰謝料や実際に浪人して発生した損害の賠償について全く言及されていなかった。
  • 不正に入学することができた学生にかんしては全くお咎めなし(ほとんどのケースは学生自身には責任はないと思いますが…)。
  • ブランド力の低下や損害賠償などの行方次第では、東京医科大学の存亡にも関係してきそう。

急遽記事を書いてみたので、まとまりがなくなってしまいましたが、今後の展開に注目したいと思います。